バンコクから北へ ビエンチャン随一の珍スポ、ブッダパークを目指した話 Ep 2
前回の続き。
友好橋を渡る
バンコクから北へ600キロ。ノンカイに到着し、やっとこさ乗ることができたビエンチャン行きの国際バス。
フロントガラスが割れてたり、時計が止まってたり、前の座席のポケットにゴミが突っ込んであったりと色々突っ込みどころもあるものの、遂にバスは動き出す。これ絶対に日本だと車検通らない。
↑ バスはかなりボロい。現地住民向けだ。
タイとラオスの国境にはメコン川が流れている。ノンカイから陸路でラオスに渡る場合、友好橋という橋を渡る。
友好橋の入り口にタイの出国検査場、出口にラオスの入国検査場がある。ここで一度バスを降り、入出国の手続きをしなければならない。
例によって人生初の陸路による越境だったので、ちょっと緊張する。検査中にバスが行ってしまったらどうしようとか考えてしまう。
幸い、橋を渡るまではタイのSIMが使えた(ラオス側でも場所によっては電波を拾っていた)ので、入出国について調べまくる。事前に調べとけよ。
そうこうしてるうちに運命の時が訪れる。バスが出国検査場に到着し、隣のラオス人のおばさんが降りていく。ちなみにバス内はほぼタイ人とラオス人だった。観光客は数名。
とりあえず後をついて降りていく。こういうのは前へ倣えしとけば大概うまくいく、はずである。
事前の情報通り、入国カードに記載してパスを購入、自動改札みたいな場所を通る。なんかあっさり行けた。バスも走り去ってるなんてことはない。
しかしまだ安心できない。ラオス側のイミグレーションが残っているのだ。
なんて気を張っていたけど、別に何事も無く入国できた。前へ倣え作戦大成功である。
ここまでくれば安心だ。友好橋を超えるだけのバスならここからまたビエンチャン市内まで足を探したりしないといけないが、今回乗ったのは国際バスだ。そのまま座っとけばバスステーションまで連れて行ってくれる。
↑ 悠々と流れるメコン川を渡る。友好橋自体はただの橋だ。
↑ ラオスの町並み。タイより数段田舎になって、土埃がひどい。
ビエンチャンに到着
エアコンの効いたバスで数十分。やっとこさビエンチャンバスステーションに到着した。
世界一静かな首都なんて言われるビエンチャンだけど、そこは一応一国の首都。そこそこ人がいる。日本の地方都市の繁華街くらいは人がいる。
バスを降りると、すかさず集まってくるトゥクトゥクドライバー。仕事熱心なことである。ここで適当に捕まえればホテルまで直行できるが、しかし先にやらなければならないことがある。SIMの購入だ。
バス停の周りには店がたくさんある。食べ物やタバコ、日用雑貨に混ざってSIMも売っている。とりあえず最初に目についた店に行ってみる。そして問題発生。
ラオス・キープの相場がわからない。
いくらだ。1キープ何円なんだ。そして何バーツなんだ。
この時点で手持ちは日本円と米ドル、あとバーツ。ラオスはちょっとレートが悪くなるが、バーツも結構使えると聞いていた。なので、キープを作っていなかった。作っていなかったのはいいが、レートすら確認していなかった。舐め過ぎである。
でもまあ1000バーツあるし大丈夫でしょ、と楽観視して店員に話しかける。双方英語が怪しいが身振り手振り人差し指でコミュニケーション。なんとかSIMの購入に成功。初期設定もやってくれた。
支払いはバーツで行けた。お釣りも一応キープで戻ってきた。なんかちょっと高かった気がするけど、割と親切にしてくれたし基本どんぶり勘定なので気にしない。
しかしキープは桁が多い。さっさとデノミして欲しい。
ネットが使えるようになったので、キープの相場も確認できた。大体8,000キープで100円くらいだった。
通貨コンバータの結果 (JPY から LAK) - 為替レート
それほどぼられていない……はずだ。ついでに現金の作り方もググる。ビエンチャンはいたるところにATMがあるらしい。VISAが使えるはずなので、とりあえずは大丈夫そうだ。
時間も昼過ぎでチェックインにちょうどいい感じだったので、トゥクトゥクをつかまえる。銀行かATMに寄ってからホテルに行って欲しい旨を伝える。流石に外国人相手に商売しているだけあって、ちゃんと伝わった。気がする。
砂まみれの埃っぽい道を走り、ホテルへと向かう。
ホテルでアリと格闘
問題なくホテルに到着。チェックインを済ませる。2泊で40USDと、ラオスにしてはちょっと高めだが、その分部屋は広かった。
無駄に豪華な部屋にテンションが上がる。この後の悲劇も知らずに。
取り敢えず昼食を求めて外へ出る。
昼食はホテルの近くにあったオシャレカフェで頂いた。このなんとかライス、めちゃくちゃ辛いけど旨かった。 後はホワイトココアを飲みまくっていた。
いたるところに鎌と槌。
昼食を食べて、ちょっと散歩してホテルに戻った。翌日にブッダパークに行く予定だったので、ルート等軽く調べてからもう寝ることにした。
ラオスは日が暮れるとかなり涼しい。その上キンキンに冷房を効かせた部屋でダブルサイズのベッドに潜り込む。
すぐに異変は起きた。
枕元に蠢く謎の影。
小さな点がちょこまかと動き回っている。
アリだ。
なんとベッドの下からアリが数匹湧いて出てきた。よくよく見てみるとシーツも誰のかわからん髪の毛やらついてて結構汚い。
えぇ……なにこれぇ……
取り敢えずアリを潰す。潰す潰す潰す。
潰しても潰しても出てくる。
一度に出てくる数が少ないのが不幸中の幸いだが、不幸には変わりない。
無限湧きポップゾーンと化した休息の地。慈悲はないのか。
しかし疲労には勝てなかった。いびきの鳴り響く寝台列車と瓦解しそうなバスを乗り継いできたのだ。超眠い。
気付いたら寝てた。羊を数えるよりアリを潰すほうが睡魔を呼び起こすようだった……
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